無印良品が設計した自動運転バス「GACHA」

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MUJIブランドで世界に出店している良品計画はフィンランド企業Sensible4と協力して、全天候型の自動運転バス「GACHA」を作っています。本記事ではGATCHAと自動運転の最前線を追います。

フィンランド概念図

GACHAとは

https://www.youtube.com/watch?v=W0oxz9KpiIY&t=1s

GACHAは日本のトイカプセルのガチャガチャから来ています。無印良品のウェブサイトではGACHAは以下にように説明しています。

誰もがわくわくする、幸せのかたちのトイカプセルが、人々を乗せて街を走っている。そんなイメージから「GACHA」シャトルバスのデザインは生まれました。

無印良品ホームページ

GACHAはデザインを無印良品が手掛け、技術開発はフィンランド企業のSensible4が担当しています。GACHAが目指すのは、安全で持続可能なオンデマンド型輸送をさまざまな天候下で提供することです。自動運転で市内を巡回するシャトルバスは、既存の公共交通システムと共存でき、ラストマイル輸送の理想的なモビリティとして期待されており、GACHAは実用に向けて特に注目を浴びています。

GACHAの技術仕様

最高速度40km/h
駆動方式電動四輪駆動
走行距離100km以上
全長4.5m
車幅2.4m
高さ2.8m
乗車定員16名(座席10席)

なぜGACHAに世界が注目しているのか

GACHAの特徴はセンシング技術を活用して、大雨や霧、雪などあらゆる気象条件でも機能する自動運転バスである点です。フィンランドでは冬はマイナス20℃を超える厳しい寒さになり、雪や霧で視界が悪いことも多いです。GACHAはこのような過酷な環境でも安定して運行できるシェアモビリティとして開発されました。また、自動運転ではレベル4を見据えた技術開発を短期間で行っている実績が評価されているポイントです。

GATCHAの技術開発を担当したSesnsible 4 とは

Sensible4はフィンランドで2017年に創業した、自動運転技術を強みとする企業です。GATCHAのほか、トヨタとも実証実験などを行っています。

Sensible4の最新情報については、さまざまな記事に詳しく書かれていますので、こちらの記事もご覧ください。
https://japan.cnet.com/article/35181806/
https://www.axismag.jp/posts/2020/01/161282.html

GACHAは日本で普及するのか?

ヘルシンキはコンパクトシティと言われるように、都市機能が中心部に集中していて、少しの移動で用事が済みます。私が住んでいた時も、トラムに乗れば必要な用事はすべて済みました。その点を考えると東京は非常に大きいので、GACHAは東京や首都圏などの都市圏ではなく、地方自治体で活用されるほうが現実的かもしれません。

東京オリンピックの選手村ではトヨタ自動車が開発したeパレットが選手村をそうこうしており、今後、日本・フィンランドの両国でこのような自動運転サービスの普及が加速すると考えられます。

creativeog[クリオグ]ではフィンランドに関する記事を執筆していますので、関連記事もぜひご覧ください。

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