フィンランドにはぜひ訪れてほしい美しい都市が多くあります。しかし、多くの観光客はフィンランドを含む北欧諸国を周遊するため、フィンランドはヘルシンキおよび周辺の観光で済ませてしまいます。この記事では、フィンランド国内で多くの都市を巡った筆者が、ぜひ訪れてほしい美しき街を厳選してご紹介します。
ポルヴォ(Porvoo)
ポルヴォ(Porvoo)は、ユースティンガ地方に位置しています。ポルヴォはフィンランドで最も古い都市の一つで、約800年以上の歴史が放つ美しい街並みが特徴的です。
特に旧市街地は、カラフルな木造建築や舗装された小道は観光客に人気があります。ポルヴォは四季折々の美しい風景が楽しむことができます。
アクセス
おすすめはバスです。ヘルシンキのKamppiバスターミナルからポルヴォ行きのバスが運行されています。所要時間はおおよそ1時間程度です。鉄道でも行くことができますが、 ヘルシンキ中央駅からポルヴォ行きの電車は直接運行されていないため、Kerava(ケラヴァ)駅などでバスに乗り換える必要があります。
ユバスキュラ(Jyväskylä)
ユヴァスキュラ(Jyväskylä)はフィンランドの中部に位置する都市で、ユヴァスキュラ大学やアルヴァ・アールト美術館が立地する文化や教育の中心地の一つです。
アルヴァ・アールト美術館は有名な建築家のアルヴァ・アールト(Alvar Aalto)によってデザインされた美術館があります。アールトはフィンランドの近代建築の巨匠であり、美術館はアアルトの作品を鑑賞できる場として人気です。
アクセス
ユヴァスキュラへは電車が便利です。ヘルシンキ中央駅からユヴァスキュラまでの電車は頻繁に運行されており、おおよそ2時間ほどで到着します。
また、Kamppiバスターミナルから長距離バスも利用できます。
トゥルク(Turku)
トゥルク(Turku)はフィンランド西部にある、中世からの歴史を誇る国内で古い都市です。古い街並みや歴史的な建物が残り、観光地として有名です。特に13世紀に建てられたトゥルク城(Turun linna)は、トゥルクのランドマークであり、歴史的な要塞です。城内には博物館があり、フィンランドの歴史や文化に関する展示が行われています。
また、トゥルク大聖堂(Turun tuomiokirkko)は、中世ゴシック様式の大聖堂で、美しい建屋と広大な庭園があります。
アクセス
鉄道かバスで訪れることをおすすめします。ヘルシンキ中央駅からトゥルク行きの電車が多く運行されています。バスの場合は、Kamppiバスターミナルからトゥルク行きの長距離バスをご利用ください。どちらも所要時間はおおよそ2.5時間から3時間ほどです。筆者はバスを利用しました。
ロヴァニエミ(Rovaniemi)
ロヴァニエミ(Rovaniemi)はフィンランドのラッピ地方に位置する都市で、北極圏内に位置しています。ロヴァニエミと言えばサンタクロースの故郷として有名です。サンタクロースの村(Santa Claus Village)があり、年間を通じて観光客が訪れます。
また、ロヴァニエミは北極圏内に位置しているため、冬季にはオーロラを見ることができます。
アクセス
ロヴァニエミにはロヴァニエミ空港がありヘルシンキ空港からの飛行機で行くと、所要時間は約1.5時間です。ロヴァニエミ空港から市内中心部までのアクセスはタクシーやバスを利用できます。鉄道を利用する場合は所要時間は約8-10時間ほどです。
フィンランド国鉄(VR)ではサンタクロース・エクスプレスという列車を運行しており、観光客に人気です。
ペッロ(Pello)
ペッロ(Pello)は、フィンランドの北部ラッピ地方に位置する小さな町で、スウェーデンとの国境に近い地域にあります。スウェーデン国境であるトルニオ川(Tornionjoki)が流れる美しい自然環境に囲まれています。
ペッロは農地や森林が広がっているため、冬季には雪景色が美しく、オーロラを見るには絶好の場所と言えます。
ユッラス(Ylläs)
ペッロから北に向かいキッティラ(Kittilä)という町まで行くと、ユッラス(Ylläs)があります。ここは、フィンランドで最大のスキー場で有名なユッラス・スキー・リゾート(Ylläs Ski Resort)がある場所です。11月から5月までの長いスキーシーズンが特徴で、スキーやスノーボード、クロスカントリースキーなど、さまざまなウィンタースポーツが楽しめます。
アクセス
ペッロまでは鉄道がおすすめです。ヘルシンキからの所要時間は約10時間程度です。ペッロは観光地ではないため、コテージを予約するのが一般的です。ホテルに宿泊する際はKolariまで向かい、Ylläs Ski Resortに泊まることをおすすめします。
サヴォンリンナ(Savonlinna)
サヴォンリンナ(Savonlinna)は、フィンランドの東部に位置する美しい都市で、世界的に有名なサヴォンリンナオペラフェスティバルで知られています。このオペラフェスティバルは、美しい湖上のオラヴィ城で毎年開催され、国内外から観客が訪れます。
オラヴィ城(Olavinlinna)は15世紀に建てられた城で、サヴォンリンナのシンボル的存在です。
アクセス
ヘルシンキ中央駅からVRのインターシティ(Intercity)に乗ると約5時間で到着します。バスも走っており、こちらも5時間ほどかかりますが、乗り換えが必要です。
フィスカルス(Fiskars)
フィスカルス(Fiskars)は、フィンランドの南部に位置し、約300年以上の歴史を有する古い村で、その歴史的な建造物や風景が観光の魅力となっています。
17世紀に建てられた鍛冶場が起源で、最初の製鉄所としても知られています。フィスカルスは、フィスカルス・ビレッジ(Fiskars Village)としても知られ、アートやデザイン、クラフトに関するアクティビティやショップが集まるコミュニティとなっています。
アクセス
ヘルシンキからカルヤ駅(Karjaa)まで列車で移動し、そこからバスを利用してフィスカルスにアクセスすることができます。所要時間は約1.5時間です。
タンペレ(Tampere)
タンペレ(Tampere)は、フィンランドの首都ヘルシンキからは約170キロメートル北に位置する内陸都市で、国内で3番目に大きな都市です。タンペレは19世紀から工業都市として発展し、繊維産業が盛んでした。タンペレはムーミン美術館(Muumimuseo)が有名です。
また、ぜひ、おすすめしたいのが、ピューニッキ展望台(Pyynikki Observation Tower)で食べるムンッキ(Munkki)です。ピューニッキ展望台は1929年に建てられ、標高26メートルの丘の上に位置しています。
Visit Finland Pyynikki Observation Tower and Café
ムンッキは、フィンランドの伝統的な揚げパンです。ムンッキ(Munkki)は、フィンランドの伝統的な揚げパンで、ピューニッキ展望台のムンッキはフィンランドで1番美味しいと言われています。食べてみると、甘すぎず、モチモチとした食感が癖になります。
アクセス
タンペレは鉄道やバスで行くことができます。ヘルシンキからタンペレまでの列車が頻繁に運行され、所要時間は約1.5〜2時間です。
終わりに
この記事ではフィンランドで訪れてほしいおすすめの街をご紹介しました。今回載せた場所以外にも、たくさん魅力的な街がありますので、また別の機会にご紹介します。ぜひフィンランドに訪れたときはヘルシンキ以外の街も訪れてください。creativeog[クリオグ]では、フィンランドに関する記事を多数執筆していますので、ぜひ他の記事もご覧ください。