ヘルシンキの新型トラムForCity Smart Artic X54

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引用元:https://www.hel.fi/hkl/fi/raitiovaunulla/kalusto/forcity-smart-artic-x54

ForCity Smart Artic X54は、Škoda Transtech(シュコダトランステック)が製造し、ヘルシンキに導入された新型トラムです。運転席が前後に設置されているため、双方向の運転が可能です。そのため、これまで進行方向の右側にしかなかったドアが両側に設置されました。全長は34メートルで、必要に応じて、約10メートル延長することができます。これまでのトラムは3両編成でしたが、新型トラムは写真のように5両編成も走行します。車体は低床フロアが採用されており、停留所と同じ高さのため、段差がありません。

現在市内を走行している車両は試験車両で、UX(ユーザー体験)を調査・分析し、量産型の開発に生かされています。このようにプロトタイプを用いてUXを開発プロセスに組み込まれている点がフィンランドの質の高い公共交通サービスを提供できる理由のひとつです。新型トラムは、ヘルシンキの一部のこれまで不便だった地域の交通インフラに適合するように設計されています。また、環境に優しく、エネルギー効率が高いだけでなく、バリアフリー設計でメンテナンス費用が安価です。

新型トラムは、ヘルシンキ地域の重要新しいモビリティソリューションになります。具体的にはHakaniemi(ハカニエミ)から近年発展が著しいヘルシンキ東部のLaajasalo(ラージャサロ)まで橋梁を建設し、2027年に新型トラムを運行することを目指しています。トラムが同地域に開通されることで、現在の東西を走る地下鉄の混雑緩和が期待されています。

引用元:https://kruunusillat.fi/hanketietoa/

仕様

全長34m
横幅2420mm
全高4000mm(パンタグラフを含む)
地上から床面までの高さ520mm
最大速度80km/h
乗客数214名


本記事はヘルシンキ市ホームページの記事を引用していますが、詳しくは原文ページをご参照ください。


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