オランダの首都アムステルダムは橋の町として有名で、さまざまなデザインの橋が運河の至る所に架けられています。その中にはユニークで美しいデザインの橋もあり、本記事ではアムステルダムにある3つの橋をご紹介します。
アムステルダムの美しき橋梁デザイン
運河都市アムステルダムは「橋の町」
オランダの首都アムステルダムは、17世紀の拡張計画に基づいて築かれた運河都市です。アムステル川(Amstel River)を中心にライク(Ring)と呼ばれる一連の運河があります。アムステルダムには約1,200以上の橋があり、これが「橋の町」としても知られています。アムステルダムの橋は色や形、素材が異なり、歩行者橋から車両橋、自転車橋までさまざまな種類があります。
MX3D橋(MX3D Bridge)
MX3D橋は、MX3D社が開発した3Dメタルプリンティング技術を使用して2021年に製造された世界初の3Dプリンティング橋です。
この橋には、融点の高い金属(主にステンレス鋼)を使用しています。
MX3D橋は伝統的な橋のデザインとは異なり、独特で複雑な形状を持っています。3Dプリント技術の柔軟性を活かし、機能性だけでなく美学的な要素も考慮されました。
MX3D橋は、技術の進歩と創造的なアプローチが結びついた例として注目されています。その美しいデザインと斬新な製造技術は、建築や製造業界における新たな可能性を示すものとなっています。
ピトン橋(Pythonbrug)
ピトン橋は、その名前が示す通り、ヘビ(Python)のような曲線的で複雑なデザインが特徴的です。
橋の形状はまるでヘビが水面に浮かんでいるように見え、これが「Python」の名前の由来となっています。ピトン橋のデザインは、アムステルダムを拠点とする建築家のJoris Laarmanによって手がけられました。Laarmanは革新的なデザインとテクノロジーの組み合わせた設計で知られています。
橋の構造には鋼鉄が使用されており、特にその曲線的なデザインは、先進的な製造技術を要するものでした。ピトン橋は、アムステルダムの景観においてユニークで注目すべき存在となっています。
建築的な革新性とアートの要素が組み合わさり、地元の住民や観光客に愛されています。
マヘレ橋(Magere Brug)
マヘレの跳ね橋とも呼ばれ、アムステル川にかかる橋です。
マヘレ橋の歴史は比較的古く、初めて建設されたのは17世紀に Rembrandtplein (レンブラント広場)近くの場所で、当初は木製でした。現在の橋は1889年に再建されました。
マヘレ橋はアムステルダムの歴史的で美しい橋であり、その優雅なデザインと夜景は多くの人々に愛されています。
マヘレ橋周辺には、歴史的な建物やカフェ、レストランが点在しています。
その中でもマヘレ橋から徒歩10分のところにあるレストランがOnder de Ooievaarです。
某テレビ番組で出川哲郎が行った店として有名で、名物はヘハクスバレン(ミートボール)です。手のこぶしサイズの大きいミートボールが絶品でした。
終わりに
オランダの橋は日本ではあまり見られない先進的なデザインのものがあり、一見の価値があります。それぞれの橋はアムステルダムの市街地に点在しているため、半日あれば見て回ることができます。ぜひオランダに行ったら観光ついでにお気に入りの橋を見つけてみてください。Creativeog[クリオグ]では、オランダに関する記事を多数執筆していますので、ぜひ他の記事もご覧ください。